こんにちはVRAMラボです。
今回は
「VRAM 12GBで、重い画像生成モデルってどこまで動くのか?」
をテーマにしてllustrious・Z-Image・Qwen-Image・Flux.2の
4モデルで生成の可否と生成時間の測定を行いました。
結論から言うと、Flux.2は生成そのものが出来ませんでした。
巷では「12GBあれば足りる」とよく言われますが
実際に回してみると明確に差が出る形となりました。
この先では
「どこまで快適で、どこから使い物にならないか」
を実測に基づき線引きしていきます。
生成中にVRAMが不足するとどうなる?
重いモデルを使用して画像生成を行うとVRAMの容量が不足することがあります。
容量が不足するといきなりエラー(OOM)になってクラッシュする・・・というイメージがありませんか?
画像生成における容量不足で発生することは生成時間が大きく引き伸ばされ、「動いてはいるが、ほぼ止まっている」という状況です。
モデルによってはあまりにも時間がかかりすぎて実質生成不可能のような状態になります。
検証で使用した環境
今回の測定環境は以下の通りです。
- GeForce RTX 4070(RAM 12GB)
- ComfyUIバージョン: 0.24.0
- VRAMモード: NORMAL_VRAM(省メモリの強制オプションはなし)
以上の条件でComfyUIで各モデルを生成させ、生成時間とVRAMの使用ピークを測定しました。
測定の手順
- 各モデルを所定のフォルダに配置。
- ComfyUIで最小構成のワークフローを組む。(モデルによってはテンプレート有)。
- 1024×1024(1024²)で生成して時間を計測する。その間の最大値をVRAMピークとする。
- 解像度を上げて再測定し(1280²・1536²)、速度とメモリの伸びを記録する。
- 初回はモデル読み込みを含むため除外し、2回目以降の測定値を採用する。
実測データ(4モデル / 基準=1024²)
| モデル |
モデル規模 |
VRAMピーク |
1024²生成時間 |
判定 |
ひとこと |
| Illustrious (SDXL系) |
約6.5GB |
8.1GB |
7.0秒 |
◎ |
解像度1536²でも23秒で動く。 SDXL系は1024²超で生成画像が 崩れる場合がある |
| Z-Image Turbo (bf16) |
約11.4GB |
11.0GB |
11.0秒 |
○ |
解像度1536²では25秒/VRAM10.8GBまで伸びる。fp8モデルは速度はほぼ同じ(約10秒)のままピークが9.0GBに下がり余裕がでる。 |
| Qwen-Image 2512 (fp8) |
約19GB |
11.0GB |
68.7秒 |
△ |
解像度768²でも45.5秒程度かかる。 |
| Flux.2 dev (fp8mixed) |
約66GB |
9.5GB |
生成 不可 |
× |
推奨VRAM 16GB以上のため容量不足 |
VRAMの動き(実測グラフ)
生成中のVRAM使用量を細かい間隔で記録しました。
軽いモデルと重いモデルとで、VRAMの使われ方が大きく異なります。
Illustrious:待機中は約5.6GB。生成の一瞬だけ8.1GBまで上がり、すぐに戻ります。7秒で完了します。
Qwen-Image:開始から3秒で11.0GBまで上がり、
12GBの天井のすぐ下に約68秒のあいだ張り付いたまま動きます。ずっと重い状態が続いているのが見て取れます。

この「一瞬だけ上がってすぐ戻る」Illustriousと、「天井に張り付き続ける」Qwen-Imageの差が、生成速度の差の正体です。
生成サンプル
今回検証で生成した画像です。
※モデルにより強みがあるためアニメ調と実写調が混在しています。
Illustrious(SDXL系・1024²・7.0秒)
Z-Image Turbo(bf16・1024²・11.0秒)
Qwen-Image 2512(fp8・1024²・68.7秒)
解像度を上げると崩れる例(SDXL系):以下はIllustriousで1024²(上)と1536²(下)の生成画像の比較です。同じプロンプトでも被写体が二重に増えたりプロンプトを無視した画像が生成されやすくなります。
まとめ
GeForce RTX 4070(VRAM12GB)環境下では、
・Illustrious(SDXL系)、 Z-Image Turboは比較的快適に生成できる。
・Qwen-Imageは生成自体は可能だが上記2種類と比較すると生成に時間がかかる。
・Flux.2は推奨スペック以下ということもあり生成自体が困難である。
このような結果になりました。
私は主にアニメスタイル画像の生成を中心に行っていますが、
現在注目されているanimaモデルはIllustrious系よりも軽いモデルのため型落ちである
RTX4070でも条件次第ではまだまだ戦えそうな状況です。
それでは今回はここまで
関連リンク
本記事の実測をふまえた参考用のGPUリンクです。
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