RTX 4070(12GB)で重いAI画像生成モデルを実測|4モデルのVRAM足切りライン

Qwen-ImageのVRAM推移グラフ・12GB天井直下に68秒張り付き

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こんにちはVRAMラボです。 今回は 「VRAM 12GBで、重い画像生成モデルってどこまで動くのか?」 をテーマにしてllustrious・Z-Image・Qwen-Image・Flux.2の 4モデルで生成の可否と生成時間の測定を行いました。 結論から言うと、Flux.2は生成そのものが出来ませんでした。 巷では「12GBあれば足りる」とよく言われますが 実際に回してみると明確に差が出る形となりました。 この先では 「どこまで快適で、どこから使い物にならないか」 を実測に基づき線引きしていきます。  

生成中にVRAMが不足するとどうなる?

重いモデルを使用して画像生成を行うとVRAMの容量が不足することがあります。 容量が不足するといきなりエラー(OOM)になってクラッシュする・・・というイメージがありませんか? 画像生成における容量不足で発生することは生成時間が大きく引き伸ばされ、「動いてはいるが、ほぼ止まっている」という状況です。 モデルによってはあまりにも時間がかかりすぎて実質生成不可能のような状態になります。  

検証で使用した環境

今回の測定環境は以下の通りです。
  • GeForce RTX 4070(RAM 12GB)
  • ComfyUIバージョン: 0.24.0
  • VRAMモード: NORMAL_VRAM(省メモリの強制オプションはなし)

測定の手順

  1. 各モデルを所定のフォルダに配置。
  2. ComfyUIで最小構成のワークフローを組む。(モデルによってはテンプレート有)。
  3. 1024×1024(1024²)で生成して時間を計測する。その間の最大値をVRAMピークとする。
  4. 解像度を上げて再測定し(1280²・1536²)、速度とメモリの伸びを記録する。
  5. 初回はモデル読み込みを含むため除外し、2回目以降の測定値を採用する。

実測データ(4モデル / 基準=1024²)

モデル モデル規模 VRAMピーク 1024²生成時間 判定 ひとこと
Illustrious (SDXL系) 約6.5GB 8.1GB 7.0秒 解像度1536²でも23秒で動く。      SDXL系は1024²超で生成画像が     崩れる場合がある
Z-Image Turbo (bf16) 約11.4GB 11.0GB 11.0秒 解像度1536²では25秒/VRAM10.8GBまで伸びる。fp8モデルは速度はほぼ同じ(約10秒)のままピークが9.0GBに下がり余裕がでる。
Qwen-Image 2512 (fp8) 約19GB 11.0GB 68.7秒 解像度768²でも45.5秒程度かかる。
Flux.2 dev (fp8mixed) 約66GB 9.5GB 生成 不可 × 推奨VRAM 16GB以上のため容量不足

VRAMの動き(実測グラフ)

生成中のVRAM使用量を細かい間隔で記録しました。 軽いモデルと重いモデルとで、VRAMの使われ方が大きく異なります。 Illustrious:待機中は約5.6GB。生成の一瞬だけ8.1GBまで上がり、すぐに戻ります。7秒で完了します。
IllustriousのVRAM推移グラフ・一瞬だけ8.1GBに跳ねて7秒で完了
Qwen-Image:開始から3秒で11.0GBまで上がり、12GBの天井のすぐ下に約68秒のあいだ張り付いたまま動きます。ずっと重い状態が続いているのが見て取れます。
Qwen-ImageのVRAM推移グラフ・12GB天井直下に68秒張り付き
この「一瞬だけ上がってすぐ戻る」Illustriousと、「天井に張り付き続ける」Qwen-Imageの差が、生成速度の差の正体です。  

生成サンプル

今回検証で生成した画像です。 ※モデルにより強みがあるためアニメ調と実写調が混在しています。 Illustrious(SDXL系・1024²・7.0秒)
Illustrious 1024²の生成例
Z-Image Turbo(bf16・1024²・11.0秒)
Z-Image Turbo 1024²の生成例
Qwen-Image 2512(fp8・1024²・68.7秒)
Qwen-Image 1024²の生成例
  解像度を上げると崩れる例(SDXL系):以下はIllustriousで1024²(上)と1536²(下)の生成画像の比較です。同じプロンプトでも被写体が二重に増えたりプロンプトを無視した画像が生成されやすくなります。
Illustrious 1024² 正常
Illustrious 1536² 破綻例・人物増加と文字化け
 

まとめ

GeForce RTX 4070(VRAM12GB)環境下では、 ・Illustrious(SDXL系)、 Z-Image Turboは比較的快適に生成できる。 ・Qwen-Imageは生成自体は可能だが上記2種類と比較すると生成に時間がかかる。 ・Flux.2は推奨スペック以下ということもあり生成自体が困難である。 このような結果になりました。 私は主にアニメスタイル画像の生成を中心に行っていますが、 現在注目されているanimaモデルはIllustrious系よりも軽いモデルのため型落ちである RTX4070でも条件次第ではまだまだ戦えそうな状況です。 それでは今回はここまで

関連リンク

本記事の実測をふまえた参考用のGPUリンクです。

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